| 長時間働き、通勤に時間がかかる人は睡眠時間が短いという知見が、医学誌「Sleep」9月号で報告された。仕事の睡眠へのインパクトの大きさを示した研究といえる。成人では7-8時間の睡眠時間が奨励されている。 米ペンシルベニア大学(フィラデルフィア)のMathias Basner博士が率いたこの研究は、2003年、2004年、2005年に行われた「米国時間使用調査(American Time Use Survey)」の回答者4万7,731人のデータを集めたもの。この調査は、15分の電話インタビューで、前日の午前4時から調査当日の午前4時までの時間の使い方について、どこに誰と一緒にいたかも含めて質問した。 その結果、成人で1日の睡眠時間が4.5時間以下の人は、平日で93分、週末で118分、平均より長く働いており、睡眠が11時間半以上では、仕事時間が平日で143分、週末で71分少ないことがわかった。日中の活動が多いと報告した人ほど睡眠時間が少なく、仕事での時間が睡眠時間に及ぼす影響が最も大きかったという。 研究者らの予想外だったのは移動時間の睡眠への影響の大きさで、人が通勤時間と睡眠時間をどうやりくりするかについては、所用、社交、宗教行事、余暇のための移動時間同様に、さらなる研究が必要だという。 睡眠時間が短いことは、くつろぎ、週末の余暇活動の時間にも関連していた。睡眠時間が短い人は、教育、家事に時間をより費やしていたが、睡眠時間が非常に短い人では、テレビ視聴時間が長かった。ただし大部分の人では、睡眠時間が長いとテレビ視聴時間も長くなり、他の活動の時間は短かった。 週末では、睡眠時間が短い人ほどテレビ視聴時間が少なく、睡眠時間が長い人は、社交、くつろぎ、余暇活動の時間が少なかった。年齢も睡眠時間に影響しており、平均睡眠時間が長いのは高齢者と若年者で、45〜54歳の人は仕事時間がより長く、睡眠時間が短かった。 Basner博士はこの結果について、「仕事のための時間が睡眠時間に最も影響力が強いことを示しており、睡眠時間と病気への罹患率や死亡率の関係を評価する場合、仕事時間を重要な要因と考えるべき」と述べている。 |
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