| 不登校が社会問題になって久しいが、中には「線維筋痛症」という病気が原因になっている子供もいる。その病態と注意点について、日本医科大学(東京都)小児科の伊藤保彦助教授に聞いた。 ●うつ状態にも 線維筋痛症は、全身の至る所に痛みが生じる原因不明の病気。加えて、だるさや目まいなどの不定愁訴を伴ったり、うつ状態に陥ったりする場合もある。 「子供のケースは数年前から注目され始めたのですが、私の印象では、不登校の子供の数パーセントは線維筋痛症が原因になっています。不登校で体の痛みを訴える場合は、この病気を疑って最寄りの小児科を受診させてください」と伊藤助教授。 痛みを感じやすい18カ所のうち11カ所以上に痛みがあると、線維筋痛症と診断される。 ●ストレスが誘因に 治療には病状に即して、鎮痛薬や抗うつ薬、疲労を軽減する漢方薬の補中益気湯、免疫を整える薬などが用いられる。 「こうした薬物療法によって、通常は、半年ほどで症状は改善されますが、問題は心のケアです。ストレスがこの病気の誘因や悪化要因になるので、それを解消することが必要です」 そのためには、両親や教師の協力が欠かせないが、まず線維筋痛症の病態を理解するのが第一だ。 伊藤助教授は「日常生活では子供とのコミュニケーションを十分に取り、何がストレスになっているかを見極めて、軽減、解消を図るように」とアドバイスしている。 |
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