| イルカと一緒に泳ぐことが、軽症から中等症のうつ病治療に効果的という研究が報告された。 英レスター大学医学部の研究者らは、2002年11月から2003年12月にかけて、中米ホンジュラスの海洋科学研究所でランダム(無作為)化対照試験を行った。米国およびホンジュラスで募集された軽症または中等症のうつ病である通院患者30人が参加した。 被験者の半数はバンドウイルカと一緒に1日30分、2週間にわたり泳ぐかシュノーケリングをした。残りは、イルカ抜きで泳ぐかシュノーケリングをした。被験者は全員、この研究開始の少なくとも4週間前に抗うつ薬や精神療法をやめ、研究参加中も薬剤を服用しなかった。 2週間後、イルカと泳いだ群は、対照群よりもうつ病の症状が平均でより軽減されていた。この知見は、英医学誌「British Medical Journal(BMJ)」11月26日号に掲載された。 「知る限りで、これはイルカを用いた治療の最初のランダム化単盲検対照試験。自然環境も重要な因子で、情緒障害の治療で考慮されるべきということが、他の研究で確証されている」と研究者は述べている。 しかし単に自然環境であるより、動物による効果ははるかに有意に発揮されるという。イルカは、超音波を発してその反響で周囲の状況を認知する「エコロケーション」というシステムを用いているが、このエコロケーションに情緒的価値があり、イルカとの相互作用によって生じる感情が、哺乳類の癒し効果につながるのかもしれないという。 |
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